富士チャンRSC1.8は池島実紅が3連勝でチャンピオン獲得！

2018/11/16

富士チャンRSC1.8は池島実紅が3連勝でチャンピオン獲得！

2018年の富士チャンピオンレースシリーズ（富士チャン）の第5戦が11月3日～4日の週末に開催されました。土曜日に予選・決勝が行われたロードスターカップ（RSC）は今季3戦目ですが、1.6クラスの♯76辻本均と1.8クラスの♯11池島実紅がそれぞれ3連勝。日曜日のデミオレースで今季2勝目を挙げた♯75西山隆と合わせて3名が、最終戦を残してチャンピオンを確定させました。

3日・土曜日のRSCには31台ものロードスター4世代が集結。雲が多めながらも、明るい秋空の下で行われました。2分5秒911という予選総合トップタイムでポールポジションをゲットしたのは1.8クラスの♯21山平健太郎。クムホが新開発したコンパウンドの16インチタイヤをNB8Cに履いての参戦です。フロントローに並ぶのは、2.0オープンクラスのコースレコードを更新した♯95高橋裕史のNC。そして3番グリッドにここまで1.8クラス 2連勝でポイントリーダーの池島のNB8C。隣の4番グリッドには、1.5オープンクラスでこちらもコースレコードを更新した♯7茂木文明のND5RCが続きます。

決勝はほぼオンタイムの13時44分にスタート。オープニングラップは昨年のNB8クラス王者の山平が先頭で戻ってきますが、早くも2番手に上がった池島が、2周目には山平も抜いてトップに。その後も8月の第2戦同様、バネ下の軽い15インチをチョイスした池島と、100Rなど高速コーナーで有利な16インチの山平が激しいバトルを展開。8周目のファイナルラップ、100Rコーナーで山平が一度前に出ますが、ダンロップで痛恨のオーバーラン。わずか0.911秒差ながら、池島がデビュー3連勝という快挙を達成しました。1.8クラスの3位には♯84大矢明夫が入りました。総合3番手でチェッカーを受けたのは2.0オープン優勝の高橋。このクラスは2位の♯8菊池聡、3位の♯77長岡哲也までが表彰台に立ち、高橋と菊池が最終戦にチャンピオンの可能性を残しました。また6台が出走した1.6クラスでは、開幕から2連勝中の♯76辻本均が予選クラス2番手から逆転で優勝。以下、2位の♯34竹田幸一郎と3位の♯27野木強までが入賞です。

出走3台の1.5オープンは、予選でクラストップのアドバンテージを生かした茂木が今季初勝利。今回は3位ながら第2戦で勝った♯23山川穣との最終戦勝負に持ち込むことに成功しました。パーティレースと改造範囲を揃えた1.5チャレンジクラスでは、開幕から2戦連続で2位だった♯20五賀貴男が予選から絶好調。決勝でも逃げ切って念願の初優勝を飾りました。以下入賞は、2位に♯5山崎善健、3位に♯78赤石沢清人。この結果、五賀がポイントリーダーとなり、開幕2連勝の♯3寺下皓大と山崎までがチャンピオンの可能性を残しました。出走2台の2.0チャレンジは♯87山本絵里子が制しています。 1.8クラスでチャンピオンを決めた池島は「今シーズンで一番シビれましたが、最後はなんとか山平さんのミスを誘えて勝てました」とコメント。2.0オープンで今季2勝目の高橋は「総合トップを狙っていたので残念ですが、チームメイトを助けることができたのは良かったです」とのこと。1.6クラス王者となった辻本は「久々の激戦は自分に有利に働きました。後半になってこれはイケるなって…」と振り返ります。また、1.5チャレンジで初優勝の五賀は「コーチをしてくれた番場琢さんやメカさんたちなど、皆さんのおかげです」と嬉しそうでした。

小雨が落ちては来るものの、ドライ路面の日曜日にはN1400/N1000/デミオ/アウディA1の予選・決勝が行われました。N1400クラスには久々に#10大谷淳の初代DW3Wデミオがエントリー。また2台のDE5FSで争ったデミオレースでは#75西山隆がクラストップで、#34常盤岳史に約1秒の差を付けます。ところが決勝ではオープニングラップに常盤が西山の前に出て、3周目終了時点は0.000秒という同タイムの横並びで通過するなど大激戦。最後は0.546秒差で西山が抜き返して今季2勝目となりました。西山は「抜けないかもと思っていましたが、ヘアピンで常盤さんがちょっとアンダーを出したので、次のダンロップで狙いました」とコメント。大谷はN1400 のクラス10位で完走を果たしました

次の富士チャンはわずか2週間後の11月17〜18日の週末です。インタープロトが2デイレースで開催されるほか、ロードスターN1のワンメイク最終戦が日曜日に予定されています。

Text by T.Nakamura
Photo by R.Masuda & FRCC（Fuji Roadster Cup Community）