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日本国内レース

  • 2018/10/10
  • OTHER(日本)

マッド・マイク、フォーミュラドリフトジャパンのタイトル獲得

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10月6日・7日に岡山国際サーキットでフォーミュラドリフトジャパンの最終戦が行われ、4ローター・ツインターボエンジンを搭載したTCP MAGIC with RED BULL RX-7を駆るマッド・マイク・ウィデットが、シリーズチャンピオンを獲得しました。

この週末の岡山国際サーキットは、台風25号の影響が心配されました。しかし、大型の台風は進路が西にそれたため、決勝トーナメントが行われた7日(日)の岡山・美作地方は完全なドライコンディションとなり、台風の影響によるフェーン現象で10月にもかかわらず30度近い気温となりました。ランキングトップでこの最終戦に臨んだマッド・マイクは、土曜日の予選でブーストが上がらないトラブルに直面。しかし、マイクは高速トラックとして知られる岡山のコースをテクニックで攻略し、予選出走44台中8位の結果を残し、ベスト32トーナメントに進出しています。

決勝日も全くノートラブルで切り抜けたわけではなく、マイクとチームはいくつかの試練をその都度解決して進んでいきました。まずは、60分の追走プラクティスの最終トライまで走り続けたマイクは、突然駆動力がなくなったことに気づきます。当初はクラッチトラブルが疑われましたが、ピットでチェックを受けるとカーボン製のプロペラシャフトがねじ切れていたのです。常に全力走行が身上のマイクのドライブにより、この高速トラックを攻め続けたことで発生したトラブルだと考えられます。チームは、トップ32トーナメントが始まるまでの10数分間でプロペラシャフトを交換しました。まだ温度が下がっていないエキゾーストパイプの隣にあるシャフトを短時間に交換するのは大変な作業でしたが、コースインしていったマイクの先行、追走は共に誰もが認める100%完璧な走りでした。チーム代表の川戸泰介さんは、「短時間での修理だったため、トラブルが解消しているか不安をもつのが人情だと思いますが、常にクルマとチームを信頼し、100%の力で走ってくれるのがマイクのすごいところです」と語っています。

トップ16に進出したマイクは順調に勝ち上がり、この日4回目の対戦をクリア。じつはベスト4を戦った時にも、インジェクションの目詰まり症状が出てチームを慌てさせました。それでも渾身の走りで、ライバルを退けています。そして、ついにファイナルマッチを迎えました。対戦相手は、シリーズ3連覇を果たしているアンドリュー・グレイ(スコットランド)です。彼もチャンピオンの可能性を残してこの日に臨んでいましたが、マイクが決勝に進出した時点でその道は絶たれています。それでも互いに譲り合うことなく、迫力ある先行、追走を見せて観客を魅了してくれました。このふたりのファイナルマッチは本当に僅差で、走行が終わった後は、観客席からため息と共に盛大な拍手が沸き起こったほどです。そして、グレイが優勝でマイクは2位という審査結果が発表されました。100%の力を出し合ったライバル同士が、勝敗が決した後にお互いを讃える姿はとても感動的です。

そして、マイクは観客席を前に、チャンピオン獲得のスピーチをしました。「多くのファンの皆さんにサーキットに足を運んでいただき、感謝しています。素晴らしいクルマを仕上げてくれた川戸さんとチームクルー、レースをコントローしたスタッフやマーシャル、フォーミュラドリフトの魅力を伝え続けてくれたメディアの皆さんにも心から感謝しています」と続け、「妻のトニーと・・」と言ったところでおもわず込み上げるものがあり、嗚咽を漏らしました。

13歳で古いマツダ323を手に入れ、RX-7用のロータリーエンジンを積んだクルマでドライブテクニックを磨いた彼は、27歳でレッドブルのパフォーマーとして契約、世界の様々なドリフトイベントでその華麗なテクニックを披露してきました。そして、彼が選ぶドリフトマシンは、すべてマツダ・ロータリーエンジンが搭載されています。「僕は昔からマツダ・ロータリーを愛しています。その独特なサウンドには心が踊り、走り出せば計り知れない可能性があるからです」と語っています。来年はどんなパフォーマンスを見せてくれるでしょうか。

来シーズンもマッド・マイク・ウィデットと彼のRX-7がフォーミュラドリフトジャパンに出場する限り、注目していきたいと考えています。最終戦で急な募集にも関わらずピット訪問に応募していただいた皆様、ありがとうございました。

[動画レポート]
Mad Mike grabs Formula Drift Japan Title (YouTube 3’33”)

Text by MZRacing, Photos by N. Kaneko and MZRacing

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