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日本国内レース

  • 2018/10/05
  • RPR

PR3北日本最終戦で、2週連続Vの本多永一がマツダカップも獲得!

ロードスター・パーティレースⅢの北日本シリーズは9月29〜30日、スポーツランドSUGOで今シーズン最終戦を迎えました。
29日のNDシリーズでは88号車の本多永一が、前週に富士スピードウェイで開催された交流戦に続いての優勝。北日本シリーズに加えて全国のNDシリーズでもチャンピオンを確定し、栄光のマツダカップを手にします。30日のNCシリーズは177号車の松浦俊一が制しますが、チャンピオンは唯一4戦全部で完走を果たしたルーキー、188号車の神尊晴幹に決まりました。

台風24号が襲来した週末ですが、29日のSUGOはドライ路面。NDの公式予選は各車2周目のアタックに入る頃にクラッチトラブルで走行不能となったマシンの回収のため赤旗中断。その際ピットインせずに走り続けたとして、本多と20号車の五賀貴男が2グリッド降格、122号車の北平絵奈美が3グリッド降格の処分を受けてしまいます。
結果、1分46秒555でトップタイムだった本多は3番グリッドからのスタートになり、最終アタックで1分47秒018を出した90号車の阿部拓馬がポールポジションを獲得。2番グリッドは52号車の古田岬で、4番手以下は117号車・小松寛子、82号車・兼原洋治、48号車・高橋光介と続きます

8ラップで争われる決勝は、トップと3位を争う、2台ずつのバトルに注目が集まりました。ホールショット争いでは、ポールシッターの阿部がイン側に進路を取って2番グリッドの古田を牽制。勢いを削がれた古田に3番手スタートの本多が襲いかかり、バックストレートから馬の背への進入で逆転。本多はわずか1周で0.6秒差と、阿部の背後に迫ります。
もう1台ダッシュを決めたのが、6番グリッドの高橋です。1〜2コーナーで兼原の前に出ると、最終コーナーで前を行く小松が姿勢を乱したため、4位まで浮上。ここからは同じショップにサポートを受ける古田をチェッカーまでロックオンし続けます。
さらに阿部を追走した本多ですが、本気で仕掛けたのは0.087秒差で残り2周となった7周目の1コーナー進入から。7周目を終えた時点では0.069秒差となり、1コーナー手前から並びかけて時には少しノーズを先に出し、そのまま4コーナーのヘアピン進入まで並走。ここでイン側にいた本多が先行します。最後は0.531秒差で本多がトップチェッカー。3位争いはさらに際どい0.402秒差でしたが、古田が高橋を振り切って初の表彰台入りを果たしました。以下、5位には小松、6位には兼原が入賞しました。混走のNDクラブマンクラスは今季初出場の184号車・佐藤曜平が優勝しています。

これで全国ランキングでも首位が確定した本多は「最終コーナーの立ち上がりでアドバンテージがあったと思います。勝負をかけたあたりから阿部さんのタイヤが苦しそうだったのも幸運でした」と振り返りました。

翌30日は朝から雨です。東北ロードスターカップとの混走で争われるNCシリーズ最終戦は、デビューイヤーながらポイントリーダーの神尊、今季2勝の松浦、同じく1勝の144号車・岩本忠将の3名による少数精鋭の戦いでした。2分03秒484という全体でも5番目のタイムで岩本がポールを獲得。神尊、松浦も総合6位と7位で続きます。

台風の影響で2周少ない8周となった決勝。岩本はカップ勢に道をふさがれる一方で、7番グリッドから絶妙のクラッチミートを見せた松浦は2台をゴボウ抜き。神尊も追走に入ります。挽回を焦った岩本は1周目のハイポイントでスピンして順位を落とします。一方で松浦は2周目終了時点で2秒近いマージンを築きますが、それ以降は神尊に詰められます。その間、岩本も後方からハイペースで追い上げていたのですが、5周目の馬の背で再びスピンして万事休す。
神尊の速さが際立っていたのが2コーナー以降のインフィールド区間です。6周目のヘアピンでは松浦がたまらずインを開けますが、そこは神尊が自重。それでも7周目に同じシーンが再現された時は、迷わず飛び込んで逆転。そのままファイナルラップに突入した神尊ですが、レース人生で初めて追われる立場になったことでミスを犯します。馬の背で速度を落としすぎて差を詰められると、次のSPインでホイールスピン。ここで松浦に再び先行され、さらに最終コーナーでグリップの悪いイン側に飛び込んだ神尊は激しくテールをスライド。なんとかコースに復帰しますが、すでに勝負は決していました。

優勝した松浦は「今日はスタート以外、いいところがなかったですね」と反省しきりです。惜しくも初優勝を逃すも、北日本NCシリーズのチャンピオンを獲得した神尊は「追いかけている時は楽しいレースでしたが、追われるプレッシャーは想像以上でした」と語りました。

2018年の北日本NDシリーズは昨年まで2年連続で西日本を制していたベテランの本多が、遠く広島からの遠征でタイトルを手にしました。しかしながら、終わってみればシリーズ2位には25歳の阿部がランクイン、開幕戦は27歳の高橋光介が見事に勝利し、29歳の古田も最終戦で表彰台に立ちました。そしてNCシリーズは現役大学生の22歳、神尊がルーキーイヤーでチャンピオンと、若者たちの活躍が目立ちました。

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