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日本国内レース

  • 2018/09/07
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PRⅢ東日本NDシリーズは鎌倉裕貴が今季2勝目

9月1日、筑波サーキットでロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズ第3戦が3クラスに分かれて開催されました。注目のNDシリーズは寺田陽次郎監督率いるTEAM TERRAMOSの56号車・鎌倉裕貴がポールtoウインで、開幕戦以来の今季2勝目を飾りました。NCシリーズは7号車の佐久間行雄が2連勝。NDクラブマンは27号車のISHIKAWAが今季初優勝を果たしました。

 

朝方は雨模様で午前8時から順次行われた予選はウエットでの争いです。NDシリーズは29台でコース上が混雑するなか、鎌倉がNCのポールタイムに迫る好タイムを記録。第2戦まで中位以下だった118号車・中嶋鷹と95号車・須藤利明が予選で2、3位となる活躍を見せました。最後となったNDクラブマンの予選が始まる頃には薄日も差し、路面も乾き始めます。ポールの21号車・風間俊雄に続き、2番手に入ったのはTEAM TERRAMOSの12号車・古澤巌。世界的バイオリニストの古澤ですが、これまでは下位に甘んじていました。今回は出走7台で、堂々のフロントロー獲得です。

第1レースのNCシリーズ決勝は11時06分にスタート。雨は上がり、路面もドライです。絶妙のダッシュを決めたのが、前年王者ながら予選5位だった75号車・入江直。オープニングラップで3台をパスし、ポールの佐久間の背後に迫ります。その後方では予選2位の188号車・星野瞭太と、同3位の87号車・村松佑基が2周目終了時点で同タイムという横並びとなり、勢いに勝る村松がこのあと3位に浮上します。

村松はさらにペースを上げ、3台での超接近バトルになりますが、北日本シリーズを2年連続で制している佐久間が隙を見せません。最後は2位の入江が0.514秒差で続き、さらに0.334秒遅れて村松が3位に。以下は4位に星野、5位に161号車・田崎貴裕、6位に196号車・田口諭史と続き、ここまでが入賞となりました。

佐久間は「入江選手のプレッシャーに耐えきった自分を今日は褒めたいです。今年はこっちのタイトルを狙います」と嬉しそうでした。

 

NDシリーズによる第2レースは11時48分にスタート。ポールの鎌倉と予選2番手の中嶋はポジションを守りますが、3番手の須藤は早くも2周目に後方集団に巻き込まれます。レースが大きく動いたのは、折り返した7周目あたりから。予選6番手から3位にジャンプアップした71号車の登坂紀と、4番グリッドからスタートした72号車のオカハラタツヤが、急速に中嶋に接近。9周目に登坂が2位に上がり、次の周にはオカハラも続いて3位に浮上します。

鎌倉は7周目に3.0秒、10周目に4.5秒と、確実にリードを拡大。最後は5.845秒というマージンを築き上げ、開幕戦に続いて今季2勝目を達成。第2戦でまさかの8位に沈んだ雪辱を果たしました。2位と3位には登坂とオカハラ。中嶋も4位に踏みとどまり、5位には181号車の堀内拓哉、6位に77号車の石川充彦が入賞しました。

鎌倉は「最後まで走りやすいセットに仕上げてくれたチームのおかげ」と感謝の弁を述べました。また以前はNCで大活躍し、得意の富士で総合優勝も果たしている登坂は、昨年NDに乗り換えてからは初の表彰台に「去年は納車2カ月でいきなり本番だったのが厳しく、正直悩みました。でも、もうNDが大好きになりましたよ」と振り返りました。

 

第3レースの決勝はNDクラブマンで12時25分にスタート。ポールの風間がリードを守って第1コーナーに入りますが、3番グリッドの27号車・ISHIKAWAが早くも2番グリッドの古澤をかわします。パーティレースでは優勝経験もある実力者ISHIKAWAの勢いは止まりません。2周目の第1コーナーで風間が残したイン側に、難なく飛び込んでトップに浮上。さらに驚いたことに、1周目に3番手で戻ってきたのは、最後尾の7番グリッドからスタートした66歳のベテラン、47号車の関裕でした。

ISHIKAWA→風間→関の順で後半戦に入りますが、ここから4番手の31号車・星野辰二が追い上げを開始。7周目以降徐々に差を詰めると、12周目のダンロップコーナーでタイヤの厳しくなってきた関がテールスライド。星野が3位に浮上します。2010年に初代Best Over50賞を獲得して以来、8年ぶりに帰ってきた関の復帰戦は、結局35号車・秋山文弘にも抜かれて5位。古澤は7位でのフィニッシュとなりました。

ISHIKAWAは「予選はダメダメでしたが、決勝は前に出ることができました。クラブマンクラスを盛り上げていきたいです」とコメント。また予選で健闘した古澤は「決勝では抜かれるばかりでしたが、皆さんと一緒に走れている実感が嬉しかったです」と語りました。

 

パーティレースⅢの東日本最終戦となる第4戦は、10月28日の日曜日に筑波サーキットで開催されます。

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