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  • 2016/11/02
  • OTHER(海外)

CTCC貴陽ラウンドでマツダ3アクセラが初優勝

10月29日(土)・30日(日)に中国貴州省貴陽市郊外の駿馳サーキットで中国ツーリングカー選手権(CTCC)第7戦が行われ、北京鋭思チームからプロダクションクラスにエントリーした#22マツダ3アクセラ(ドライバー:鄧暁文)が第2レースでポールトゥフィニッシュを果たし、CTCC初優勝を遂げました。

マツダ中国が支援するクラブチームであるMZRacing北京鋭思チームは、今年CTCCレースのスーパーカップに335馬力の2.5リットル自然吸気エンジンを搭載したマツダ6アテンザとマツダ3アクセラの2台を、出力が制限された1.6リットルエンジンを積むマツダ3アクセラ5ドアと4ドアセダンの2台、合計4台を走らせています。

プロダクションクラスで5ドアのマツダ3アクセラをドライブするのは広州出身の鄧暁文(22歳)で、2015年の中国ラリー選手権でチャンピオンになったことから北京鋭思チームに抜擢された実績のあるドライバーです。一方の賀澤昱は北京出身の16歳で、レーシングスクールを経営する北京鋭思チームの秘蔵っ子です。いずれも若いエネルギーを全身にみなぎらせたヤングドライバーです。29日に行われた公式予選はあいにくの雨のため、2台のマツダ3アクセラは、十分にパフォーマンスが発揮できず、出場21台中14位と15位という結果でした。しかし、ドライコンディションとなった30日午前中の第1レースでは、鄧のマツダ3アクセラはスタート直後にあった複合クラッシュを避け、さらに次々と上位車を積極的に捉え、8位でフィニッシュすることができました。一方、賀はジャンプスタートに対するペナルティとして、ドライブスルーが課せられ、14位となっています。CTCCは第1レースの8位までのポジションを逆転して第2レースを行うリバースグリッド方式をとっているため、日曜日午後の第2レースでは、鄧のマツダ3アクセラがポールポジションからスタートすることになりました。昨年の中国ラリー選手権チャンピオンである鄧は、エンジニア達と効率的なスタンディングスタートの仕方をイメージトレーニングしてスタートに備え、グリーンライトの点灯と共にスタートダッシュを決めました。その後は、猛追する2位以降をラップ毎に引き離し、一度もポジションを他に渡すことなくトップフィニッシュ。マツダにCTCC初優勝をもたらしました。若干22歳の鄧は、一度のミスもなくマツダ3アクセラをフィニッシュラインまで運んでいます。その冷静さは賞賛に値するでしょう。また、チームメイトの賀も14番グリッドから良いスタートを切り、序盤を6位で走行し、8位でフィニッシュしています。2015年シーズンからスタートしたMZRacing北京鋭思チームのCTCCチャレンジは、メーカーチームを相手に奮闘を重ね、ついに1年6ヶ月にして初めて優勝を手にしました。

優勝した鄧は、「マツダにCTCC初の優勝をもちらすことができ、本当に嬉しいです。この勝利は、僕にとっても大きなステップになることは間違いなく、改めてマツダとチームに感謝したいと思います」と語っています。23歳のCTCCルーキーは、将来はモータースポーツのグローバルな舞台に立つことが夢だと言います。彼の将来がとっても楽しみです。

スーパーカップクラスに出場している2台のマツダ車は共に2.5リットルNAエンジン搭載車ですが、今年のCTCCでは、キアやホンダのワークスチームが参戦する1.6リットルターボ車と同じ枠で走っています。しかも今回の駿馳サーキットは、標高1500mの高地にあるため、高回転型NAエンジンには不向きなコースです。孫正がドライブするマツダ6アテンザは、苦しみながらも第1レースを9台中6位、第2レースも同じ順位でフィニッシュ。スタイリッシュなマツダ6アテンザが力強く走る姿を貴州省のレースファンに印象付けたことでしょう。一方陳超ドライブのマツダ3アクセラは、予選でサスペンションやステアリング系統にダメージを受けたため、第1レースはリタイヤしましたが、第2レースは7位でレースを終えています。

Photo by MZRacing

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