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特集

  • 2017/04/10
  • OTHER(日本)

小俣洋平の全日本ジムカーナ選手権参戦記 2017 Rd1

全国のマツダ車ファンの皆様、そしてモータースポーツファンの皆様こんにちわ。RX-7とジムカーナが3度の飯より好きな男、小俣洋平です。さぁ、やってきました、2017全日本ジムカーナ開幕戦。シーズンが始まると怒涛の様に月日が流れるのですが、シーズンオフもなんだかんだで怒涛の様に月日は流れあっという間に開幕戦を迎えました。

 

さて、僕の今シーズンは相も変わらずFD3S型RX-7です。2013年にRX-7で全日本ジムカーナにデビューしてはや4年、表彰台に全く立てなかった2013年、練習だと速いけど本番では一度も勝てなかった2014年、最終戦でチャンピオンを逃した2015年、そして初のチャンピオンを獲得した2016年と、苦楽を共に味わい、ボディ補強の際は自分でも鉄板やアンダーコートと格闘した思い入れたっぷりのマシンです。今年からクラス規定が変更になり、今まで参戦してきたN車両(サスペンション、タイヤホイール、ブレーキ、デフの変更のみOKの限りなくノーマルに近い車両)クラスが無くなりより改造範囲の広いSA車両での参戦となります。SA車両で変更が許されているのはざっくり書くと、吸排気系の変更、ブッシュのピロボール化、クロスミッション、社外エアロに50kgの軽量化がOKというもの。という事で、トラストさんのVマウントキット、イングスさんのエアロ、レボリューションさんの排気系などを使用させて貰い僕の車両の面倒を見て貰っているスーパーオートバックス柏沼南でN車両からSA車両へ作り直して貰いました。

※ピロボールやクロスミッション、軽量化は諸般の理由で却下!(やりたくても出来なかったともいう・・・)

 

そしてとても嬉しいことに、今年からジムカーナの名門ittzカラーで走らせてもらう事になりました。ブレーキのウィンマックスさんのスラローム系ブランドでイッツと読むのですが(因みに僕もはじめイッツと読めませんでした・・・)、多くの憧れの先輩達が纏っていたジムカーナで超名門のカラーリングで心機一転!とても光栄で身の引き締まる思いです。そして新たに岐阜の食品の問屋さんの株式会社クニトモさんにもご支援を頂くことになりました。タイヤは当然ダンロップ03G、ブレーキはウィンマックス、ホイールはレイズ、ダンパーはレボリューション、クラッチはエクセディ、冷却水はC72、サービスは僕のマネージャーも兼ねている?スーパーサービス勝さんという万全の態勢で臨みます。

 

色々な事情で車両製作スケジュールが超タイト!そんな中、スーパーオートバックス柏沼南の内藤さんと東京小平市のマーキングガレージ:フロムファースト千田さんが、なん度も夜なべして僕の車をキッチリとそしてカッコよく仕上げてくれました。本当にありがとうございました。

 

そんなこんなで迎えたシェイクダウン、大会1週間前に茂木南コースで行いました。走らせてみると、出力特性の変化で車がオーバーステア傾向になっており、同時に3月末にも拘わらず茂木南コースは風がビュービュー吹いてとにかく寒く(外にいるのも辛い!)低温グリップも抜群なダンロップ03GのS4コンパウンドも少し作動温度レンジから外れてしまっている様でタイヤグリップ頼みのハイパワーFRの泣き所が寒いコンディションで悪い方に出てしまってる感触でした。

 

まあ、そんな細か事は置いといて、なによりもまず

「俺の車、カッコいー!」(黒のフルエアロ、フルラッピングのセブンは超カッコイイな・・・)

 

そして運転しててとにかく

「超気持ちいいー!!」(吸排気系の変わったエンジンのフィーリングは最高!)

 

てな感じでとっても楽しいシェイクダウンでした。

なんて、感慨にふけっている暇もなくシェイクダウンでの内容を踏まえ、サスペンションとデフとファイナルを変更し週末に臨みました。

因みにお店(オートバックス柏沼南)とは以下のやり取りがありました。

「やりすぎじゃね?、一応変えたものはクルマに積んでおけば?」

「いや、大丈夫っす!」(だって今までデフ持ってても一度も使った事ないし積むのも大変だしぃー・・・)

 

迎えた金曜日、数種類のセットを試しどれもタイムは悪く無いもののどうもしっくり来ません。金曜日の夜、同じチームの先輩PN4チャンピオン野島さん、PN3チャンピオン川北さん達と定番のトンカツ(やっぱみんな”かつ”を食べる!)を食べながら、データを眺めていると計測データに誤りがあることが発覚!一発勝負のジムカーナは一発のタイムが出るセッティングより、安心して乗りやすいセッティングの方が良い結果が出やすい競技です。なので今までは比較的コンサバティブな方針でやってきましたが、何事も挑戦!という事で今回はあえて難しいセットに挑戦してみることにしました。

って事で、さんざん内藤さんに持っていけと言われたけど、面倒だし絶対使わないしと思ってお店に放置してきたデフを取りに帰ることに!

「柏と茂木が近くて良かった・・・」

 

土曜の朝にパドックで、内藤さんと勝さんにデフを乗せ換えて貰い僕は呑気に完熟歩行。そして先ず先ずの感触で走行を行いトップのNSX渡辺さんに遅れることコンマ4の2番手、生タイムでは僕が僅かに上回っていました。ただ土曜日は暖かく僕にとっては有利な条件、日曜日は天気が崩れる予報なので油断は出来ません。

 

迎えた決勝の日曜日、朝からの雨で難しいコンディションです。第1ヒートは運転のリズムが全く掴めず、パイロンタッチも重なり下位撃沈。生タイムも凡タイム。ライバル勢もミスをしており仕切り直しの第2ヒート勝負です。天気予報は終日雨となっていましたが、なんと雨が上がり路面が乾いてきました!ほぼドライ路面となった第2ヒート、前半区間がどうしても思うように走れなかったものの、後半区間ではまずまずの走りで纏めましたが、NSX渡辺さんにコンマ5離され2番手で終えました。

 

チャレンジしてみた結果上手く纏め切れなかった感の開幕戦、得意なもてぎ南コースを落とした事はとっても残念ですが、今回は明らかに準備不足、帰ってきてセットダウンしてみるとアラアラアラッと問題多数!

終わった事はトットと忘れて次戦エビスは万全の態勢で臨みたいと思います。

 

「昨年の雪辱を晴らすぞー!」

 

次戦エビスは4/22-23はエビス西コースで開催されます。1.5のロードスターは大増殖しておりRFも数台走っておりますので、マツダ車の応援、そしてコマッタ男、小俣洋平の応援の程よろしくお願いします!

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